プラセンタについて
プラセンタとは、体内で母体と胎児を繋ぎ育てる胎盤を指します。
プラセンタにはたんぱく質、脂質、糖質、ミネラル、ビタミン、アミノ酸や様々な酵素、細胞増殖因子など豊富な栄養と各種有効成分が含まれ、肝疾患や皮膚の疾患の改善・アンチエイジング・美肌といった多くの薬理作用を持っています。
当院で取り扱っているプラセンタ注射にも
美白:メラニン色素の生成を抑えるとともに、シミ・くすみを取ります
保湿:高い保湿力で長時間しっとりとした肌を保ちます
細胞の増殖生成:ダメージを受けた細胞を修復し、新陳代謝を高めます
コラーゲンの生成促進:肌の弾力を決めるコラーゲンの生成を支えます
血行促進:末梢の血行を促し、冷え性を改善します
抗酸化作用:老化の原因となる活性酸素の発生を抑え、中和します
抗炎症作用:ニキビや赤み、かゆみなどの炎症を抑えます
抗アレルギー作用:免疫システムを調整回復し、アレルギー反応を抑えます
免疫賦活作用:免疫力を高め、強く健康な肌を作ります
アミノ酸の補給:皮膚細胞のエネルギー代謝を高め、再生材料を補給します
など様々な効果があります。今月より1本¥1500、2本セット¥2500にて承っておりますので、ご興味がおありの方はスタッフまでお声がけください。
2016/07/21海でクラゲに刺されたら
・7月に入り、そろそろ海水浴に行き始める方も多くなってくるのではないでしょうか。海には様々な種類のクラゲがいますが日本ではアンドンクラゲによる被害が一般的で、毎年お盆過ぎくらいから全国的に発生します。そこで、今回はクラゲに刺された際の一般的な対処方法についてご紹介させていただきます。
・擦らず、海水で洗い流す
まず、患部は絶対に擦らないでください。クラゲの刺胞(クラゲの足についている袋状の器官で中にある刺針・刺糸が刺激にあうと飛び出し毒液を発射します。)がまだついたまま擦ってしまうと刺激により更に症状が悪化してしまう可能性があります。もし刺胞がついていたら慌てずにゆっくり剥がしてください。そして、「真水」ではなく「海水」で良く洗い流してください。クラゲは海の生き物なので真水の浸透圧の影響により患部に残った刺胞が刺激されこの場合も更に悪化してしまう事があります。
・氷水で冷やす
クラゲに刺されると、皮膚が炎症を起こし熱を持ちます。炎症を広げないためにも、氷水や保冷材等で患部を冷やしてください。
・皮膚科の受診を
クラゲに刺された時の対処法として、「こうすると良い」と言われていることは多々ありますが、刺されたクラゲの種類によっても対処法は様々です。間違えた対処をしてしまうとかえって症状を悪化させてしまう可能性がありますので、まずは早めに来院しご自身の症状に合ったお薬を処方してもらうことが大切です。
2016/07/09
あせもの季節がやってきました
暑くなり何かと皮膚トラブルの多くなる季節がやってきましたが、毎年この時期になるとお子さまのあせもについてお悩みの方が多くご来院されます。そこで今回はお子さまのあせもについて、症状や予防策についてご説明させていただきます。
●なぜこどもに出来やすいの?
大人でもあせもが出来ることはありますが、子どもや乳幼児は新陳代謝も活発で汗をかきやすい上、大人のようにかいた汗をすぐに自分で拭きとることができません。また、汗線の数は大人と同じですが肌の表面積が大人と比べて狭く密集しているため、まとまった汗をかきやすい状態にあります。そのため大量の汗で汗線が詰まて皮膚に汗がたまってしまい。大人と比べてあせもができやすいのです。
●主な症状と治療法
症状によって種類がいくつかありますが、最も多いのは「紅色汗疹」といって額やうなじ・服の下などに多く現れ、大きなもので米粒大ほどの発疹が密集するように発生し熱感や強い痒みを伴います。一般的には軽いステロイド外用薬で症状を改善させていきます。ステロイドと聞くと副作用等の心配をされる方もいらっしゃいますが、強いステロイド~弱いものまで種類は様々あり、医師の指示通りに正しい使い方をすれば問題はありません。あせもになってしまった部分を放っておくと、寝ている等にかきむしって化膿し、とびひになってしまう可能性もあります。思い当たる症状が出ていたら早めに来院しお薬を処方してもらってください。
●予防方法
夏は暑いためどうしても汗をかきやすい状態が続いてしまいますが、下記のような点に注意して出来る限り肌に汗がついたままの時間を短くすることが大切です。
・乳幼児の場合、おむつはこまめに取り替える
・通気性、速乾性のある衣類を選び、下着もこまめに取り換える
・大量に汗をかいたら、ぬるめのシャワーで汗をよく流す
・小学生の場合、汗をかいてかゆくなってもかかないよう注意する
・かゆみが強い場合は、冷たいタオルなどで冷やしやわらげる
お子さまの様子を見ながらこうした対策をとるだけでも皮膚トラブルは軽減されます。汗をかきやすいこれからの季節を上手に乗り切りましょう。
2016/06/18毛虫皮膚炎急増中!!
初夏に入りお肌を出す機会も増えてきましたね。そんな今の季節に多くの方がご来院される疾患が毛虫皮膚炎です。毛虫というとお外で遊ぶお子さまだけの疾患と思われがちですが、直接触れていなくても、風などで飛んできた毒針毛が肌に付着するだけで痒みや発疹といったご症状が出現する可能性があります。木の傍を通ったりお庭に出た以外普段と変わったことはしていないのに、突然赤いブツブツが出てきたという方はもしかすると毛虫が原因かもしれません。
※詳しくはこちら
毛中皮膚炎は強い痒みを伴う為どうしても掻いてしまいますが、掻くことで毒針毛が更に患部に入り込んだり広がったりして症状が悪化し、完治するのに時間が掛かってしまいます。また、跡が残る事もありますので早めの治療が大切です。お心当たりのある方はスタッフまでご相談ください。
2016/06/17水イボ摘除のご案内
6月に入り、そろそろ幼稚園や学校でプールの授業が開始されるお子さまも多くいらっしゃる時期なのではないでしょうか。そこで気になってくるのがこども同士で感染しやすい水イボです。今回はその水イボについてどのような症状なのか、当院で行っている治療法についてご案内させていただきます。
●軟属腫ウィルスによる小さなイボ
見た目の特徴は直径1~3mm程度で白いぽつぽつを含み、胸やわきの下、肘、膝等にできることが多く、特に害はなく痛み・痒みといった自覚症状は少ないことがほとんどです。大人に感染することはあまりないですが、潰したり引っ掻いたりすると中の水疱に含まれるたくさんのウィルスによって自分の身体や他人に感染してしまいます。そのため、感染拡大の恐れがあるプール等は水イボがなくなった状態でお入りいただくのがおすすめです。
●当院で行っている治療方法
一般的にはピンセットを使用して取り除く場合が多く、当院でもそのような形で処置を行っております。チクッとした痛みがありますが、お子さまや保護者の方のご希望に合わせて処置時の痛みを和らげる麻酔のテープをご用意しており、処置を始める30分~1時間前くらいに患部に貼って麻酔の効果が出てきたところで摘除を行います。(個人差があるので全く痛がらないお子さまも暴れてしまうお子さまもいらっしゃいますが、大抵は痛いというより怖さを上手に表現できず泣いたり叫んだりしてしまうことが多いようです)
心の準備が出来ていない状態で長時間の処置を行ったり、無理やり抑えてショックを与えてしまったりすることがないよう、またお子さまが気になって患部を触っているうちにとびひなどの二次的な感染を起こしたりするリスクを出来るだけ減らせるよう、当院では原則として「水イボ摘除は1回の処置につき10固まで」という方法をとっております。お忙しい中ご来院いただいておりますので、一度に全て済ませてしまいたいという保護者の方のお気持ちもよくわかるのですが、お子さまの痛みや恐怖を出来る限り取り除くこと、他科も含めた今後の通院を考え治療がトラウマになったり病院嫌いになってしまわないようにすることも大切と考えておりますので、何卒ご了承ください。
●処置後の過ごし方
処置時に多少の出血がある場合もありますので、当日はシャワーのみにし、様子を見て翌日以降はお風呂にお入りいただいても構いません。入浴後は清潔なガーゼで拭いてからばんそこうなどで覆ってください。消毒液等は特に必要なく、水道水による洗浄で充分です。また、肌の表面に確認できるすべての水イボが一度に除去できたとしても、潜伏中のウイルスが残っている場合は数日から数週間後に新たな水イボが生じてくる可能性もあります。そのため最終的になくなるまで3~5回程度水イボをとることも珍しくありません。これから夏に向けて始まるプールを楽しく過ごしていただくためにも、気になる方はお早めにご来院ください。
2016/06/12
かかとの角質ケア
最近、踵(かかと)の皮が厚くなってきたとお困りの患者さまがよくご来院されます。皆さんはそんな時どのような対処法を行っていらっしゃいますか?そもそも、踵はなぜ厚くなってしまうのでしょうか?
人の肌はターンオーバーという定期的な肌の生まれ変わりを繰り返しています。しかし、日々の歩行や運動での刺激、ストレス、加齢、乾燥によってターンオーバーが乱れると、角質がたまりどんどん肥厚していきます。また乾燥が進むと、かかとのひび割れが併発することもあります。
このような事態を防ぐためにも、足の保湿ケアや肥厚した部分の皮を削るなど踵の状態に合わせたケアが必要です。部位や症状によって処方するお薬や処置内容も異なりますので、ぜひ一度ご相談ください。今後の対処法や患者さまの疑問にお答えいたします。
2016/05/25
褥瘡をご存知ですか?
皆さんは褥瘡をご存知ですか?床ずれというと聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
床ずれ=褥瘡は、皮膚・皮下組織が同じ体位で長時間圧迫されることにより血流障害をきたし、壊死させる潰瘍のことを指します。横になっている方はお尻の骨が突出している部分や踵・後頭部・肩甲骨などに、座っている方はその状態で骨が突出している部分に発生しやすく、圧が加わる部分や骨の突出している部分の皮がめくれたり、水ぶくれができたりして気づくことが多いです。
褥瘡はおむつを使用している方や痩せている方、同じ体位でいることが多い方、むくみのある方に起こりやすく、防止には同一体位を避けることが大切です。色々なご事情で難しい場合もあるとは思うのですが、目安として2時間ごとの体位変換を心がけましょう。また低栄養でも褥瘡が悪化しやすいため、たんぱく質とビタミンⅭ、十分なカロリーを摂取してください。
褥瘡はご家庭での処置が難しい為、適切な治療を行わなければ改善しにくいです。当院はエレベーター直通で車椅子の方でもお越しになりやすい環境ですので、気になるご症状がある方はお気軽にご相談ください。持病や併発している疾患・褥瘡の状態によっては、より適切な処置を受けられる大学病院等への紹介も行っています。
2016/05/23もしかして水虫かも?と思ったら…
5月も中旬に入り、そろそろサンダルデビューされている方も多いのではないでしょうか。そこで気になってくるのが足元のケアです。暖かくなってきたこの時期は、高温・多湿を好む水虫=白癬菌が活発化する季節でもあります。指の間のかゆみやジュクジュク、爪の変色や変形、かかとのカサカサや乾燥等に悩んでいる方は白癬菌に感染している可能性も考えられます。
◆白癬とは?
カビの一種である白癬菌が、皮膚の角質層に寄生することによって起こる皮膚の病気です。手や体に感染することもありますが、靴を履いてむれることにより白癬菌が活発化しやすい環境を作る為、9割近くは足に感染します。
◆まずは病院で検査を
指のかゆみを感じ、自己判断で市販薬を使用して治ったという方も中にはいらっしゃるかもしれません。しかし、水虫でないに別の薬を使うとかえって症状を悪化させてしまうこともあります。「もしかして?」と思ったらまずは皮膚科を受診しそこに白癬菌がいるかどうかを検査することが大切です。検査と聞くと少し時間がかかりそうなイメージですが、皮膚や爪の一部を少し採り顕微鏡で観るだけなので、その場ですぐに結果をお伝え出来ることがほとんどです。
◆治療内容と期間
水虫と分かった時点で、白癬菌を退治する塗り薬か飲み薬が処方されます。症状や感染している部位にもよりますが、完治までには最も多い指間の白癬で約2週間、足の爪では半年ほどかかるといわれています。しかし、正しい治療方法や対処法をとることでこの期間は縮めることができますので、少しでも自覚症状を感じる方はお早めにご来院ください。
二の腕のぶつぶつ・ザラザラ
すっかり暖かくなり、これから夏に向けてお肌を露出する機会が増えてくるかと思います。これまで隠れていた部分のケアにも気が抜けない季節、二の腕や背中に原因不明のぶつぶつ・ザラザラができ「お肌を露出するのに抵抗がある」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。今回は原因の一つでもある「毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)」についてご説明します。
●主な原因と傾向●
毛穴が角質で満たされ詰まった様な状態になることが原因で、その先端部が表皮に突出することでぶつぶつ・ザラザラした状態になります。痒みや痛みといった自覚症状は殆どなく、身体に悪い影響を及ぼすこともない良性疾患なのですが、見た目が綺麗ではないため気にされる方が多いようです。
根本的な原因は明確にされていませんが、ビタミンAの欠乏、ホルモンバランスの代謝異常、脱脂線機能異常などが古くから言われており、最近では遺伝によるものという研究結果も発表されています。傾向としては若い世代や肥満気味の方、敏感肌の方によく見られ、大人になるにつれ消えていく方が多い一方で、30代から発症する方もいれば、40代、50代になっても消えない方もいるようです。
●主な治療●
保湿・角質の除去が重要なので、尿素などの水分保持能力が高い成分の入ったお薬を塗布し、毛穴に詰まった角質を除去します。さらに、ピーリング作用のある石鹸等でやさしく洗うことによって普段から毛穴を角質が詰まりにくい状態にしておきましょう。気になるからといってゴシゴシ擦り洗いをしたり、お肌に強い刺激を与えてしまうと色素沈着(シミ)の原因になってしまうので要注意です。湿疹と区別がつきにくいというご相談もいただきますので、気になる方はお早めにご相談ください。
2016/05/06
お子さまの食物アレルギー
新学期に入り1か月が経ちました。徐々に給食もはじまり、これまでご家庭では馴染みのなかった食材や調理法のメニューが登場したりと、色々な食物を食べる機会が増えるのではないでしょうか。近年は食物アレルギーのお子さまが増加傾向ということもあり、保護者の方から具体的な症状や除去食に関するご相談をいただくことも多くなりました。
食物を摂取した1時間後~4時間以内に蕁麻疹(じんましん)・紅斑・浮腫みといった症状が出現した場合には、その中に含まれる食材や調味料に対しアレルギーを持っている可能性があります。単なる好き嫌いと混同したり、大げさすぎると捉える方もいらっしゃいますが、反応が強いと血管の拡張や気道の浮腫みによって呼吸困難が生じる可能性もあり、食物アレルギーでも大変危険な状態に陥ることがある為十分な注意が必要です。
しかし、何らかの食物を摂取し症状が出たからといって原因がアレルギー以外のケースもあり、特定したアレルゲンを除去する際にも症状と栄養面のバランスを見極めるのは難しい為、お心当たりのある場合はまず医師にご相談ください。当院では採血によるアレルギー検査のほか、特定の食物を摂取した後に運動するとアナフィラキシーが起こる運動誘発型が疑われるなど、更に詳しい検査が必要と考えられるケースは大学病院等への紹介を行っています。
2016/04/30