低温やけどについて
寒さきびしくなってきましたね。湯たんぽを使っている方も多いのではないでしょうか。そこで気を付けて頂きたいのが低温やけどです。
〇やけど、低温やけどはどう違うのでしょうか
火傷(やけど)は熱によって皮膚が傷害されることです。原因はポットの熱湯やアイロン等の過熱されたものです。
低温火傷(ていおんやけど)は、通常ではやけどを起こさないような温度でも接触時間が長くなるとやけどになってしまいます。原因は湯たんぽやホッカイロが多いです。
火傷の深さによって程度があります。
・赤い状態で、数日で自然と治ってしまうもの。
・痛みがあり、水ぶくれになって、皮膚が再生するまで数週間から数か月かかり、瘢痕になってしまうもの。
・ひどい場合、白くなってしまい、痛みも感じなく、皮膚の移植が必要なものもあります。
〇やけどしてしまったら
火傷したあとすぐに冷やすことで、火傷の程度が進行するのを防ぐことができます。水道の流水で30分以上冷やしてください。衣服と皮膚がくっついてしまうことがあるので、衣服の上から火傷した場合はシャワー等でそのまま冷やしてから脱がせてください。
早めに皮膚科を受診し処置を受けてください。早めの処置が火傷の進行を防ぐのに重要です。
〇低温やけどを防ぎましょう
低温火傷は皮膚にくっついている時間が長いため、火傷の程度が深くなることが多いです。就寝時湯たんぽを使うときは、足元から少し離して使用してください。ホッカイロも肌に直接触れたり、肌着等の薄い衣類に貼らず、服の上からにしたり、長時間同じ場所に当たらないように気を付けて、低温火傷を防ぎましょう。
2016/12/08