ケロイド治療について
◇ケロイドとは
ケロイドとは傷跡などが赤く盛り上がったり、硬く肥厚したりした状態のことをいいます。
ケロイドには2種類あり、真性ケロイドと肥厚性瘢痕(瘢痕ケロイド)に分けられます。
①真性ケロイド
小さな外傷などが元となり、そこが赤く盛り上がり、コブのようになります。特徴としては、元の外傷部位を超えて大きくなり、おさえても痛くありませんが、強くつまんだりすると痛みが生じます。
②瘢痕ケロイド
手術や怪我の痕が厚くなり、赤く盛り上がります。真性ケロイドとは異なり、隆起が元の外傷より広がらず、痒みを生じることもあります。
◇治療方法
ケロイドの治療法としては、飲み薬・塗り薬・圧迫固定具・貼り薬・注射がありますが、今回は塗布薬、内服薬についてご説明いたします。
1、塗り薬
塗り薬として効果のあるものはいくつかあります。
炎症を抑える目的でアンテベートを始めとするステロイド軟こう・クリームや、非ステロイド系抗炎症剤、ヒルドイドソフト軟膏などのヘパリン類似物質などの保湿剤を使用します。
2、貼り薬
多く利用されているのは、抗炎症剤であるステロイドがついているテープ(ドレニゾンテープ)があります。ステロイドには抗炎症効果がありますので、皮膚線維細胞の増殖を抑え、赤みやかゆみに効果が認められます。
3、内服薬
リザベン(トラニラスト)という内服薬が肥厚性瘢痕、ケロイドに対する治療薬です。
リザベンは抗アレルギー薬でもあり、ケロイドや肥厚性瘢痕にある炎症細胞が出す伝達物質を抑制することにより、傷の赤みやかゆみなどを軽減させる効果があります。
ケロイドは場所や大きさ、その他色々な条件によって、治療方法がことなってきます。
ご症状にお心当たりのある方は、まずは一度ご相談ください(^^)