蕁麻疹について①
こんにちは。秋になりましたが一日の寒暖差が激しかったり台風がきたりと心身ともにストレスを感じてはいないでしょうか?
今回は急に赤いブツブツが現れて時間が経つと消える「蕁麻疹」について2回に分けてご紹介いたします✨
本日は蕁麻疹の症状と種類・原因についてご説明します!
●症状
皮膚の一部が突然赤く盛り上がり、しばらくすると跡かたなく消えてしまう疾患です。これらの症状は、数十分から数時間で消えることもありますが、次々と症状が現れたり消えたりしながら1日中続くこともあります。
・赤み:皮膚の毛細管血が膨らむことで赤く見えます。
・膨疹:赤く盛り上がったブツブツは「膨疹:ぼうしん」といいます。血液のなかの血漿成分がしみ出てくるので
皮膚が盛り上がってきます。ブツブツの大きさや形は様々です。円形、地図状、花びら状などがありますが
どんな形でも治療法は同じです。
・痒み、痛み:膨疹は痒みが強いのが特徴です。まれにチクチクと痛い感じがすることもあります。
●種類と原因
・急性蕁麻疹:発症して1ヶ月以内に治まるもので、細菌やウイルス感染などが原因となっていることがあります。
・慢性蕁麻疹:症状が1ヶ月以上続くもので、原因が特定できないことが多いです。心身のストレスによって症状が悪化することが多いようです。
・物理性蕁麻疹:機械的擦過や圧迫、寒冷、温熱、日光、振動などといった物理的刺激により起こります。
・コリン性蕁麻疹:入浴や運動などで汗をかくと現れる蕁麻疹です。膨疹の大きさが1~4mm程度と小さく、小児から若い成人に多いのが特徴です。
・アレルギー性蕁麻疹:食べ物や薬剤などに含まれるアレルゲンに反応して起こるものです。アレルゲンに結合するIgEという血清蛋白が関与しています。
※当院では採血検査でアレルギーの値をお調べできます。心当たりの食品や季節(秋花粉の時期)などで症状が出現する方は保険で検査ができます。詳しくはスタッフまでお声かけ下さい。
・イントレランス:アスピリンなどの非ステロイド系消炎鎮痛剤、色素、造影剤、食品中のサリチル酸などにより起こる蕁麻疹で、IgEは関与しません。
・血管性浮腫(クインケ浮腫):唇やまぶたなどが突然腫れ上がり、2~3日かかって消えます。痒みは伴いません。稀に遺伝性のものである場合があります。
次回は治療法と日常生活の注意点についてご説明いたします
2019/10/25