水痘(水ぼうそう)が流行しています!①
こんにちは。だんたんと寒くなってきましたね。
季節の変わり目は風邪を引きやすく免疫力も低下している方も多いと思います!
当院では最近水痘のお子様の受診が増加しております。 今回は2回に分けて水痘についてご説明いたします!
水痘とは…
水痘帯状疱疹ウイルスの初感染によって発症するきわめて感染性が強い疾患です。
症状・特徴
・発熱(37~38℃)や全身倦怠感と同時に全身に赤いブツブツ(紅斑性丘疹)が出現します。
・数日の経過で紅斑(赤いブツブツ)→丘疹(盛り上がり)→水疱(水ぶくれ)→膿疱(膿んだ水ぶくれ)→痂皮(かさぶた)と進行します。全経過は7日から10日で、瘢痕(はんこん)を残さず治癒しますが、掻き壊したり傷口から感染を起こした皮疹は跡が残ります。
・見た目は虫刺されに似ていますが頭皮や口腔粘膜、眼瞼結膜にも水疱が形成されるのが特徴的です。
・個々の皮疹は痒みを伴い、次々に新しい皮疹が発生するため新旧の皮疹が混在した状態となります。
・潜伏期は2~3週間ほどです。
・小児に好発し10歳までに約90%の小児に感染します。(日本小児科学会より)
・感染力が強く空気感染します。
合併症
・とびひなどの二次性の細菌感染(伝染性膿痂疹、蜂窩織炎など)、肺炎、脳炎、などです。
原因
水痘帯状疱疹ウイルスの初感染による空気感染や接触感染で発症します。
予防
水痘ワクチンで予防ができます。お子様は2014年10月から定期接種で受けられるようになりました。2回接種しましょう。
1回目は1歳になったらすぐに接種し、2回目は1回目の接種後から3ヶ月以上(標準的には6~12ヶ月)の間隔をあけて接種しましょう。
大人でも抗体価が低いと水痘を発症する可能性があります。 大人での発症はこどもより重症化しやすい傾向にあります。当院では自費にて抗体価の採血も実施しているため、ご不安な方は一度ご受診をおすすめします☆
次回は水痘の治療、気を付けること、帯状疱疹との違いについてご説明いたします★
2019/11/12