水痘(水ぼうそう)が流行しています!②
前回に引き続き水痘についてご説明させていただきます。
今回は治療、気を付けること、帯状疱疹との違いについてです★
治療
重症化を避けるために抗ウイルス薬を内服することが多いです。痒みに対しては抗ヒスタミン薬を内服し、皮疹に対してはワセリンや抗菌薬の塗り薬で治療をすることがあります。
小児の場合はカチリという白い軟膏が処方されることもあります。カチリとは「亜鉛華軟膏」に消毒薬である「フェノール」が含有されたものです。
亜鉛華軟膏はジュクジュクとした浸出液を吸収してくれる働きがあります。
☆気をつけること
・学校保健安全法により、すべての発疹が痂皮化するまで出席停止となります。診断書や届け出に関しては各施設の規定に準じて対応しましょう。
・感染力が強く、発疹がでる1~2日前からウイルスが体内から放出され周りの人にうつる可能性があります。顔を合わせるなどの濃厚接触であれば5分、同室にいた場合は60分以上で感染の危険が高くなります。
☆「帯状疱疹」との違い
水痘は水痘帯状疱疹ウイルスの初感染で発症します。 水痘に感染したあとも水痘帯状疱疹ウイルスは潜伏感染といって体内の神経節に潜んでいます。
加齢やストレス、過労などが引き金となって免疫力が低下すると、体内に潜んでいたウイルスが再び活動を始め、神経を伝わって皮膚に到達し帯状疱疹として発症します。
ですから水痘にかかったことがある人なら誰でも帯状疱疹になる可能性があるのです!
当院では水痘帯状疱疹ウイルスのワクチンが接種できます♪
帯状疱疹後の神経痛に悩まされる前にワクチンで発症を予防しましょう☆
2019/11/15