にきびについて②
今回は治療方法と日常生活についてお伝えします。
・治療方法について
1塗り薬
ニキビの状態に合わせて適切な塗り薬で治療を行います。毛穴のつまりを改善するものやニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌、増殖を防ぐ作用があります。
毛穴のつまりを改善する塗り薬にはニキビを予防する効果もあります。ニキビの治療は時間がかかってしまいますが、再発を防ぎ、良い状態を維持するためには適切な方法で塗り薬を継続することが大切になります。
2内服薬
・ビタミン剤
皮脂の過剰分泌の抑制やニキビによる色素沈着の予防、改善する効果などがあります。
・抗生剤
ニキビの原因菌に作用し、炎症を抑える効果があります。
3面ぽう圧出
ニキビの中に詰まっている皮脂や古い角質を押し出す治療方法です。圧出によって皮脂を出すことで炎症が治まり治癒が早くなります。ご自身でニキビを潰してしまうと菌が入ってしまったり、跡になってしまうこともあるため、ニキビには触らないようにしましょう。
・日常生活で気を付けること
1スキンケア
洗顔は朝晩の2回が基本です。洗顔のし過ぎは皮脂の分泌を増加させ、ニキビの悪化の原因になってしまいます。また間違った洗顔の方法ではニキビを悪化させてしまいます。そのためしっかり泡立ててやさしく肌をこすらないように洗いましょう。また洗顔料の洗い残しにも注意しましょう。大人のニキビでは乾燥によって肌のターンオーバーが乱れ、古くなった角質が毛穴を塞いでしまうことで起こる場合もあるため、肌の状態に応じて十分保湿も行うようにしましょう。
化粧品は油性成分の含まないものや少ないもの、ニキビ肌用のノンコメドジェニック製品(ニキビができにくいと確認しているもの)を選ぶようにしましょう。当院でもノンコメドジェニックの化粧品を扱っているので、ご希望の方はお声掛けください。サンプルもご用意してあります。
2生活習慣
・食事
特定の食べ物がニキビを悪化させるという根拠はありませんが、バランスの良い食事をしましょう。
・睡眠
寝不足が続くと皮膚のターンオーバーにも影響し毛穴のつまり、ニキビの原因となるため十分な睡眠をとるようにしましょう。
3髪型、服装
毛先があたることで刺激になりニキビの悪化の原因となるため自宅にいる間はヘアピンやヘアバンドで前髪をとめるようにしたり、衣類は顎に触れないものを選びましょう。
4マスク
雑菌の繁殖を防ぐため汗をかいたらこまめに拭き取るようにしましょう。マスクの素材を変えることで肌への刺激が軽減することがあります。ガーゼやシルクなど、自分に合う素材を探しましょう。
当院でもニキビの治療を行っているので、お悩みの方はお気軽にご相談ください。
2021/03/29