粉瘤について
粉瘤について
こんにちは
暖かく過ごしやすい季節になってきましたね
本日は「粉瘤(ふんりゅう)」についてご説明致します。
粉瘤とは?
本来皮膚から剥がれ落ちるはずの垢や皮脂などの老廃物が皮膚の内部にたまることによってできる、良性の腫瘍のことです。
粉瘤はアテロームとも呼ばれ、皮膚の下に袋状の構造物ができます。
初めは非常に小さいため、自覚される方はほとんどいません。
しかし溜まった垢や皮脂は自然に袋の外には出られず、どんどん溜まっていきます。
その為、時間と共に少しずつ大きくなっていきます。
できやすい部位
身体のどこにでもできます。
耳の後ろや脇の下、鼠径部(足の付け根)や背中などにできやすい傾向があります。
症状
普段は痛みなどの症状はありません。
しかし、細菌が侵入して化膿する場合があります。
これを「炎症性粉瘤」と呼び、患部は赤く腫れ、痛みを伴います。
治療
軽い炎症の場合は抗生物質や痛み止めの内服を処方します。
強い炎症を伴う場合は局所麻酔を使用し、皮膚を小さく切開し膿を外へ出す処置をします。
根治的な治療をするためには、外科的に袋ごと取る手術をします。
炎症が起きているときには、外部の組織と癒着を引き起こしているため切除ができません。
内服や外用薬で炎症が落ち着かせてから手術を行います。
そのため、腫れと痛みで「今すぐ取りたい!」というときに根治的治療ができません
粉瘤はほとんどが良性腫瘍のため、必ず手術をしなければいけないということではありません。
しかしどんどん大きくなったり、再発を繰り返すため、切除をお勧めする場合がございます。
小さいうちに摘除をすると傷跡が小さく済むため、早めの手術を検討しましょう
当院では、月に1回程度外来手術を行っております。
詳しい内容についてはスタッフへご相談ください
気になる症状がございましたら、お早めにご相談ください
2022/03/16