しつこいフケの正体はシラミ?!
乾燥が進むこの季節。どんなにケアしてもお子さまの頭からフケがなくならない・痒みが続くなどのお悩みはありませんか?
最近こうしたご症状でおかかりの患者さまの中に、原因はアタマジラミだったという方が増えています。プール開き前の頭髪検査で見つかるケースが多い為アタマジラミは夏にピークを迎える印象を持たれがちですが、高温多湿を嫌うシラミは秋から冬にかけてこそ活発になります。お子さんがシラミになったことで、不潔にしていたから?ケアが足りていなかったから?と診察室でショックを受けられる保護者の方も多いのですが、実は想像以上によくある疾患で、どれだけ本人が清潔にしていても状況次第で誰でも感染する可能性があります。
アタマジラミは主に頭部の接触から感染する為、身体を寄せ合って遊ぶ幼稚園~小学校低学年に多いと言われていますが、感染しているお子さまと同じお布団や枕を使えばごきょうだいや保護者の方も一斉に感染してしまう恐れがあるのです。
症状 は?
①頭皮の痒み
シラミの吸血時に、シラミの分泌物に対するアレルギー反応で生じます。特に、後頭部や耳の後ろにかけて痒みが強く、痒い→搔く→出血の流れが2次感染に繋がってしまうこともあります。
②髪の付着物が取れない
爪でつまんだりブラシで梳いたりしても取れない付着物はシラミの卵かもしれません。
検査・治療法は?
当院では、ヘアーチェック及び顕微鏡での検査を行っております。アタマジラミと診断された場合は専用のシャンプーと櫛を使用してシラミを駆除します。(シラミの数にもよりますが完治までの目安は1ヶ月程度です)
シラミを駆除しない限り、接触したご家族やお友達を媒介に感染はどんどん拡大していきます。もしかして…?と思ったら、まずは早めにご相談ください。
2016/01/29