ニキビの部位と原因
毎年季節の変わり目には、花粉症や乾燥・環境の変化などが原因で様々な肌トラブルを抱える患者さまがご来院されます。今回は中でもご相談の多いニキビの原因を部位別にご紹介いたします。
ニキビと一口にいっても見た目や症状は様々です。詳しい種類に関しては以前ご紹介したこちらの記事をご参照ください。白ニキビ、赤ニキビ、黒色ニキビと様々な段階があることをお分かりいただけたかと思います。そしてこれらのニキビができる部位別の原因が以下の通りです。
〈Tゾーン〉
皮脂腺が発達している思春期に多いニキビの1つで、皮脂の過剰分泌によって起こります。また、ホルモンバランスの乱れや、前髪による刺激・雑菌、毛穴のつまりも原因になります。
〈頬〉
頬は顔の中でも皮脂腺が少ない為、乾燥による皮脂の過剰分泌やホルモンバランスの乱れ、便秘、冷えなどが原因で起こります。
〈顎〉
寝不足やストレスによるホルモンバランスの乱れ、冷えを原因とすることが多いです。
〈口周り〉
寝不足やストレス、ビタミン不足、環境の変化などが関わっているといわれます。また胃腸の状態も大きく関係し、便秘があるとさらにニキビができやすくなります。女性の場合、月経前と月経中に増加する黄体ホルモンに皮脂を過剰分泌させる作用がある為、この皮脂をエサにアクネ菌が繁殖し、ニキビが発生します。
当院では、ニキビの段階や部位別に患者さまお一人お一人に合わせた処方を行っています。内服や塗り薬・漢方薬の処方以外にも、ニキビの内部にある皮脂や膿を専用の器具で押し出す面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)という対症療法も行っておりますので、気になるニキビはご自分で潰してしまう前にご相談ください。ニキビで病院なんて面倒と思われるかもしれませんが、潰すのは一瞬でも跡が残れば簡単に治すことはできません(><)適切な治療できれいな素肌を取り戻しましょう。
2016/03/25