海でクラゲに刺されたら
・7月に入り、そろそろ海水浴に行き始める方も多くなってくるのではないでしょうか。海には様々な種類のクラゲがいますが日本ではアンドンクラゲによる被害が一般的で、毎年お盆過ぎくらいから全国的に発生します。そこで、今回はクラゲに刺された際の一般的な対処方法についてご紹介させていただきます。
・擦らず、海水で洗い流す
まず、患部は絶対に擦らないでください。クラゲの刺胞(クラゲの足についている袋状の器官で中にある刺針・刺糸が刺激にあうと飛び出し毒液を発射します。)がまだついたまま擦ってしまうと刺激により更に症状が悪化してしまう可能性があります。もし刺胞がついていたら慌てずにゆっくり剥がしてください。そして、「真水」ではなく「海水」で良く洗い流してください。クラゲは海の生き物なので真水の浸透圧の影響により患部に残った刺胞が刺激されこの場合も更に悪化してしまう事があります。
・氷水で冷やす
クラゲに刺されると、皮膚が炎症を起こし熱を持ちます。炎症を広げないためにも、氷水や保冷材等で患部を冷やしてください。
・皮膚科の受診を
クラゲに刺された時の対処法として、「こうすると良い」と言われていることは多々ありますが、刺されたクラゲの種類によっても対処法は様々です。間違えた対処をしてしまうとかえって症状を悪化させてしまう可能性がありますので、まずは早めに来院しご自身の症状に合ったお薬を処方してもらうことが大切です。
2016/07/09