紫外線って何が怖いの?まだ間に合うスキンケア・受診のお勧め
8月も半ばに入り海や山へお出かけされている方も多くいらっしゃると思いますが、夏場のお出かけに必要不可欠な紫外線対策、みなさまはどのように行っていますか?既に日焼けをしてしまった方や、中には日焼け止めを塗ってもどうせ汗や海水で落ちてしまうからと諦めている方もいるのではないでしょうか。今回は紫外線による肌へのダメージと、スキンケアについてご紹介させていただきます。
みなさまご存知のとおり、紫外線を浴びることによって肌にシミやシワたるみといった老化現象が生じますが、これを「光老化」といいます。近年、肌の老化は加齢よりもこの「光老化」による要因のほうが大きいことがわかってきており、紫外線対策は肌の老化防止において必須であると言えます。地表に届く紫外線には主に2種類の異なるものがあり、うち9割を占めるUVA(A波)と残り1割のUVB(B波)です。UVAの特徴は、
・波長が長く、雲や窓ガラスを通して肌の表面だけでなく奥まで届く
・赤みや炎症が起きにくいので気づきにくく、うっかり日焼けをしやすい等があり主な肌ダメージは「光老化」いわゆるシミ、シワ、たるみです。UVBの特徴は、
・波長が短く、肌の表面に届くため屋外での日焼けの主な原因
・肌に強く作用し、大量に浴びると赤く炎症を起こすため海や山などレジャーでの日焼けの要因になりやすい等があり、主な肌へのダメージは肌の色を黒くしシミやそばかすを作ります。
日焼け止めを購入する際によく目にするSPF値とPA値ですが、SPFはUVBを、PAはUVAを防ぐ効果を表しています。多くの方は日焼け止めを選ぶ際にSPF値を基準にすることが多いと言われていますが、日常的に使う日焼け止めを選ぶ際にはPA値にも注目してみてください。また、いくらSPFやPA値の高い日焼け止めでも朝塗っただけで効果が一日持続するわけではなく、日常の外出程度ならばSPF30、PA++もあれば十分です。こまめに塗り直すことによってより効果が持続すると言えます。将来のためにも今からしっかり紫外線対策をし、上手に夏を乗り切りましょう。
2016/08/09