食物アレルギーについて
・食物アレルギーとは?
秋といえば「食欲の秋」を思い浮かべる方が多いと思いますが、食べ物を食べた時に口の中のイガイガ感、ピリピリ感、口周囲のじんま疹を生じたことはあるでしょうか。ひょっとするとそれは食物アレルギーが原因かもしれません。今回は食物アレルギーについて簡単にご紹介させていただきます。
私たちの体には、細菌やウイルスなどの有害な病原体が入ってきた時にそれらを除いて体を守る「免疫」という働きがあります。しかし、この免疫が本来無害なはずの食べ物に対して過剰に反応してしまうことがあり、これを「アレルギー反応」と呼んでいます。食物アレルギーを引き起こす原因となる食べ物は、卵、牛乳、小麦の割合が最も多く、サバやイカ等の魚介類、バナナや桃などのフルーツ、大豆、ピーナッツ、そばなどがあります。
・なぜ子供に多いのか?
子どもはまだ消化機能が成長途中のため未熟であり、アレルゲンの原因に当たるたんぱく質を小さく分解することが出来ないため、食物アレルギー患者の大部分は乳児期に発症します。その後、成長にともなって消化機能が発達してくると原因食物に対して耐性がつき、過敏に反応することがなくなっていくため、適切な対処をすれば小学校に上がる前くらいまでに約8~9割は自然に治ると言われています。それに対し、大人になってから発症する食物アレルギーは治りにくく、長く続く場合があります。
・まずは病院で検査を
当院では、以前ご紹介させていただいた花粉のアレルギー検査と同じ方法で食物アレルギーの検査も行っておりますので、お心当たりのある方は一度ご来院されることをおすすめします。
2016/10/13