粉瘤について
『粉瘤(ふんりゅう)』あまり聞き慣れないと思いますが、皮膚科ではよく見られる疾患です。
本日は粉瘤について詳しくお伝えします。
〇粉瘤とはなんでしょうか
皮膚の下にできた袋状の良性のできものです。耳たぶや耳のまわり、背中、足の付け根などに出来やすいです。その中に角質や皮脂がたまるので臭いがすることがあります。炎症がない状態だと小さなしこり状ですが、炎症が起こってしまうと、腫れて痛みが出たり、破れて膿が出てくることがあります。
〇どんな治療をするのでしょうか
腫れてしまった時は化膿止めを内服します。
ひどく腫れてしまった場合は、切開して膿を出すこともあります。
腫れがおさまっても、袋状のできものは存在しているので、化膿を繰り返すことがあります。その場合、患者様のご希望があれば、手術をして粉瘤を取ってしまう方法もあります。
手術は腫れがおさまっている状態で、後日予約にて日帰り手術で行います。
粉瘤が腫れてきたら、ひどくなると高熱が出たり、歩けなくなる程痛くなる場合もあるので、ひどくなる前に皮膚科へ受診しましょう。
2017/01/12